アキバ系セレブリティ

きのこ 第二章・フリーランサーの資格

『じゃあこれ、週明けまでにね』
ミナト「あ、僕金曜から二泊で旅行に行くからさ」
『ああ、そう』
ミナト「コレと温泉」
小指立てるなよ…言語感覚が変に古いなあ…
『まああなたなら十分間に合うでしょう』
ミナト「うん、できるだけ、出かける前に一通り作っていくから」
『無理はしなくて大丈夫だよ、ごゆっくり』
ミナト「ありがとう」

私が外注であるミナト君にこれだけ余裕を持って接することが出来るのは、彼はフリーランサーとして必要な「誠実さ」を高いレベルで持っているからです。
ミスとか、予定の遅れが無いわけではないのですが、予定が変わるときは必ず一報を入れてくれます。仕事が請けられないときは、理由をはっきりさせてくれます。いわゆる「予定が合わないので」という社交辞令ではなくて、「安いから」とかって。(勿論それは、私が社交辞令が通用しないほど鈍いせいもあるんですが…orz)

しかし次の月曜、彼から連絡はありませんでした。
携帯にかけても繋がりません。
私は一応、便宜上彼の実家の電話番号も知っているのですが、一日遅れた程度で親御さんに連絡するのもなぁ…婚前旅行(私の言語センスもなかなか古い)だって言ってたし。
『うん、水曜まで待とう』
結局火曜日には彼から電話が入り、特に問題もなく納品は済みました。
もともと結構余裕のあるスケジュールだったし、私一人でちょっと誤魔化せば済む程度の遅れでした。

『今までにないことだったから、ちょっと心配したよ、親御さんに連絡しようか一瞬迷った』
ミナト「いやねえ…温泉行くって言ったでしょ…地震に巻き込まれて…」
『……えええええ!!!』
彼は新潟方面の温泉に行ってた訳ですね。
新潟県中越地震2004年 10月23日
『大丈夫なのほんとに』
ミナト「泊ったとこはそんなに被害がなかったんだけど、道がね…車で行ったから、高速が使えなくて。結局一日帰りが伸びちゃったよ。携帯の電池は切れるし、ほんとすいません」
『いや、でも、うん…無事でよかったよ…』
ミナト「いやだなあ、そんな深刻な顔しないで、なんとも無かったんだから」
『ごめんね、全然気づかなくって』
ミナト『揺れたって言ってもたいしたこと無かったよ。その時丁度温泉はいっててさー。
髪の毛洗ってたのね。ちょっとびっくりしたけど、気にせず洗い続けた程度」
『なんだぁ』
ミナト「次の日に高速のろうとして、状況のやばさに初めて気づいたんだよ。僕普段からテレビあんまり見ないし。いやあー、12時間くらい車に乗ってたよ…」
これは納品が済んでからの会話で、それまでは遅れた分を取り戻すまで黙々と作業をしてくれたわけです。ほんと素晴らしいよ…君は漢だ…!
ミナト「しかし途中でどーしても我慢できなくなって、途中で立ちションしてたら余震がきてさー。
髪の毛洗ってるときといい、チンコ丸出しの無防備なときに限って何で!?って。呪われてるのかねえ」

…感動にチンコで水を差さないで…欲しかったな…orz


きのこ 注釈

*この回の挿絵
ちょ…なにこのなに。プルプルしてるし!
(ラフイメージの時点で確認した時は、後ろに薔薇が飛んでただけだと思ったのぉおお)

2007年06月25日 14:21
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コメント (3件)


このページに入ったときに、ユーザー名とパスワードを要求されました・・・何故・・・?


アババすいません。単にリンクが間違ってたお。
直しました。挿絵見えなくなっていませんでしたか?


わぁ、すみません。確かに挿絵出てなかったです!
次回の更新も楽しみにしてますー頑張ってください。

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