どうも皆さんコンニチワ。
私は高山ちまきと言って、秋葉原の携帯メインのコンテンツ開発会社に三年勤務してました。
最近ってアキバ系の本とか、そういうのいっぱい出てきてますよね。
女性誌で「今オタクが熱い!」みたいな。
ちゃっちゃと立ち読みしただけなんですが、
どれも薄い。薄すぎる。本じゃなくて内容がね。
アキバで買い物に連れて行かれるとか、コミケで人波に揉まれたりとか…
それを「ギャップ」だと言うのなら、
・超込みのバーゲンに初日から果敢に突撃する
・いくつになってもディズニーランドに行く
・意味なく高額な結婚式をしたがる
女性一般のここら辺は全部男性一般にとって
「理解不能」
だと思います。
ホントの意味での「オタクの意味不明ワールド」ならオイラに任しときな!(泣)
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そんなわけで
「事業所の移転でやむにやまれず秋葉原に飛ばされた20代女性」
が見た
「真実のオタライフ」を小さくご紹介します。読んでネ。
*自分的に問題あるところは適宜フィクションが混ざっているので、嘘を嘘とryしつつ楽しんでください。
*2ch系の言い回しの注釈などは「2典」や「はてなブックマーク」などを参考に付けています。
間違いがあったら突っ込んで頂けたらうれしい。
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さてコミケの三日くらい前になると、自宅周りの商店なんかは
「お盆休み」の張り紙がゾクゾクと出ています。
なんか寂しくなってきました。どうせ休みでも家で酒飲んで寝てるだけなんだけどさぁ。
取り残された気分っていうか…
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しかし事務所にいったら寂しいどころじゃありませんでした。
ウメダ「わーんちまきさん」
『なんでこの時間にみんないるんですか』
(普通は午前中に私以外が事務所にいるなんてありえない)
タケイ「ウメダがプリンタ紙詰まりさせたあぁあ」
…うん…みんな事務員じゃないから、リースのコピー機や大型プリンタの扱いにそんなに詳しくないんですね…
タケイ「次俺の番なのに」
ウメダ「なんだよまだデータ出来て無いじゃん!」
タケイ「大○商会がお盆休みで、サービスマン盆明けにしか来ないんだって」
『紙詰まりくらい直してあげますよ…』
なんか、厚めの特殊紙を刷ろうとして詰まらせてしまった様子。
(普段は私がPCハードウェアを直してもらう立場だが、コピー機系の扱いは慣れの問題で私が一番マシ)
『でも私用でこんないっぱい紙使って、社長は知ってるんですか?
このトナーってすごい高いんですからね?』
ウメダ「うん。これも福利厚生の一部なの」
タケイ「それよりちまきさん、epsってなにで開けるの?word?」
会社全体で同人誌を奨励してるってことなんですか…
『…epsはillusutratorかphotoshopで開けます。印刷ならイラレのほうじゃないですか?』
ウメダ「ねえここにInDesignインストールしてあるマシン無い?」
(インデザイン=業務用ハイエンドの、ページ物をレイアウトする為のアプリケーション)
『あるわけ無いです。私は印刷は専門外です』
ちょっと気になって聞いてみました。
『で、何を刷ってるんですか?』
タケイ「”僕の考えたすごい○○タン”っていうエロ同人」
ウメダ「鉄道CD”JR東海の発着音・ピアノソロシリーズ3”のインデックスカード」
『……マツバラさんは?』
ウメダ「メイドさんの写真集買うから、朝一の列に並ぶって言ってた」
別に出さなくても、買いはするわけね…
ちなみに、トナー類の在庫管理も私がしてるのですが、毎年夏と冬「だけ」超大量に消費するので、出入の業者さんに不審な顔をされました。
『あっ、あのですね、年二回だけイベントに出るんで、そのカタログなんです!』
(我ながら苦しい言い訳)
業者さん「はあ…そうですか…」
しかし次の機会に、その業者さんは新しいコピー機リースのカタログを持ってきました。
業者さん「これがねー、すっごいオススメなんです!二色で出力できて、モノクロとほぼ同じコストなんですね。チラシとかモノクロに比べると華やかだし、カラーほど高くないし。
ここらへんのメイド喫茶さんはみんなこのタイプ入れてますよ!」
今日はミナトくんとトナミくんと打ち合わせです。
さっさと話は済ませて、二人にお茶を出してあげることにしました。
火事で長いこと閉鎖されていたヤマギワソフトそばのミスタードーナツが、再オープンしたのです。
『いっぱい買ったから食べてね』
トナミ「ありがとうございます」
トナミ君は遠慮がちに上から一個。
ミナト「…なんだよもう好きなやつが一個も無いよ…」
『え?チョコとかオールドファッションとか買ってきたけど』
ミナト「僕は表面にウルシみたいなのがかかってるのが好きなの!」
ミナト君はきれいに全部ひっくり返して遠慮なく選んで取ります。文句言うけど食べるんじゃん…
『わかったよ覚えとくよ…』グレーズ(砂糖衣のテカテカしたやつ)のがいいのね…
コーヒーにドーナツでしばしお茶を楽しみます。
ミナト「そういえば休みの日はなにしてるの?」
トナミ「え…下北沢とか…先週は自由が丘に」
ミナト「はぁ?あんな田舎になにしにいくの?」
生粋江戸っ子からみると自由が丘は田舎という区分になるらしい、新興開発地だからかな。
トナミ「まあ彼女と買い物したりとか…」
やばい。トナミ君(東北地方出身)が微妙にムッとした顔をしている。わわわ私が何とかしなければ。
『ミナトくんこそ』
ミナト「僕仕事以外では基本的にあんまり出かけない。仕事詰まってるし…」
『じゃあ聞かないでよ…』
ミナト「外の話題に飢えてるんだって。だってさーもう2chちゃんとみる余裕も無いから、主な情報源痛いニュースとかvipまとめblogとかだけだもん」
IT系では憧れ?のフリーランスですが、実際にやってみると合わない…というので企業づとめに戻る人も結構います。
・ついついだらけてしまう
・営業(仕事を獲得する努力)が面倒くさい
・寂しい(案外これが辛い…)
私も一人事務所なので、寂しいというのはちょっとわかる。
ミナト「じゃあ改めて聞くけどアナタは休みの日何してる?芸能人とか会った?」
『酒飲んで寝てるよ。芸能人は会っても気づかない。私ものすごい近眼だしテレビ見ないから顔が認識できない』
ミナト「なんだよテンション低いなあ、あなたってほんとダウナー系だよね、田舎もんなんだからもうちょっと素直にはしゃげよ」
『いや、都会は素晴らしいなあ、とは常々思う。どこでもすぐ酒買えるし』
ミナト「僕的にはむしろスーパーがあるところは田舎に入るんだけど。イオンとかダイエーとか」
…ますますトナミくんがムッとしてるぜ…きっと実家の近くにあるんだね…
『どちらも無いよ。というかそれ以前にコンビニが無い。隣の家まで1km以上あるし』
トナミ「…北海道?」
ミナト「…離島?」
『どっちも違うわ!本州です』
私の実家は岐阜県の、結構秘境というかぶっちゃけグレート田舎です。ていうか本籍地最近まで「村」でした。
ミナト「村…」
トナミ「村人…」
『村人はちょっと、イメージ的にやなんだけど』
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ふくやまけいこの漫画「東京物語」(大正時代の東京が舞台)で、浅草のお蕎麦屋の娘はこういいます。
「あたしが一生行くこともないような遠くの土地のいろんな人が来るわ。
会えずに終わるはずの人が自分から来てくれるもの…
私東京に生まれて得しちゃった」
当時は旅行っていうのが新婚旅行くらいしかない時代で、一部、自分から望みを抱いて上京する人はいても、東京の人が地方に行くことというのは少なかったんじゃないかと思います。
でも今も多分地方→東京(もしくは大阪)の方が、地方→地方や東京→地方より絶対的に多いだろうし。
うん、私も東京に来て良かったな。いろいろありえない物も見れたし(例:イタ車・コミケ)、いろんな人に会えた。
東京生まれのミナト君とも、東北生まれのトナミ君とも、東京に来なければ多分、会うことは無かった。
しかしアキバ外の仕事を請けると、打ち上げとが
「六本木」
とかになるんです…
ポ…ポンギ…
タケイ「どうしたいつになく鬱々して」
『今日…別の会社の打ち上げに呼ばれてて…どうしよう…六本木なんですよ…何着ていこうかな』
タケイ「絶望した!オマエがそんなことで怯むということに絶望した!!」
いや非モテ系女の子にとって、六本木は敷居が高すぎる、属性支援が取れちゃう。
タケイ「いいかっ、渋谷でも六本木でも基本は”みんなが羽目を外しにいく場所”なんだ。いつものオマエで行って来い!飲んでクダ巻いて大暴れして”ジャンプ?よく知りません!ていうかよく読む漫画雑誌は電撃大王!”と言っておけば、主導権をとれること間違いなし!!」
『…電撃大王って読んだことないんですけど…』
タケイ「とにかくオマエはオマエがあるがままに周りに迷惑かけてこい!」
『どうして迷惑かけることが前提なんですかっ』
そして当日。
飲み会の席。
突然
「ちまきさんはマンガとか読みます?」
って元気良く聞かれました。
なんだこれは。孔明の罠か。
ここで正直に「今は高橋葉介集めてます」とか「美川べるのかなりキテる」とか言うべきじゃないだろう。この場合(当時)は
・NANA(映画化されたメジャータイトル)
もしくは
・DEATH-NOTE(同上)
だろう。
「最近までDEATH-NOTE頑張って読んでました。でもLが死んでからはちょっとつまんなかったな」
「じゃあジャンプ読むんですか?」
「ああ…たまにですけど」
「いちご100%読んだことあります!?」
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そして20代オサレ系にいちごを語られるちまき。
普通の人からは「ベタドラマ」「ネタ漫画」らしい。
うん、そうだね、タケイさんの言うことも30%くらいは間違って無かったね…
30%だけどね…
2006年08月01日。
一時帰国した社長にあれがあって…これがあって…郵便がこれで…とまとめて渡します。
社長「あ、今日”とらのあな”のレセプションがあるな」
『レセプション?』
社長「あそこにみえるだろ?新しくビルが建ったんだよ。いろいろお付き合いがあるからね」
平日でもアキバはスーツが少ない。夏休み中なんでアニメイトとかは学生さん花盛り。その中でオトナが談笑しながら記帳の列を作っていた。あと声優さんか?若い女性もチラホラ…
普通のイベントと勘違いしたらしいデブキモオタ(ステレオタイプな言い方になりますが)が、列を横切って突入しようとして、入り口で爽やかに受付のお兄さんに断られていました。
我が社長は颯爽と招待状を持って”とらのあな”の新ビルに吸い込まれて行きました。
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なんかこういうのどっかで見たなぁ…と思ったらアレだ。DoCoMoの公式CPと関係者のみ招待の記念式典。
あの時は中でアンガールズとか旬の芸人が何組かステージやってて、「うぉう」ってDoCoMo様の威信にびびったもんだけど、あれですね、きっと中ではアキバ系なら感涙もののなにかがなされてるんだろうな。
つまりあれが本物の「アキバ系セレブリティ」の世界なんだろう。
前にサカイさんににメイド喫茶で「社交界に紹介」されたときも感じましたが、そういう場(自分のフィールド)で低い声でのんびり談笑しているオトナってなんていうの?その場の「セレブリティ」って感じがしますよね…
英語の例文であるじゃないですか。「ひとかどの人物」(Somebody)ってやつ。
アキバでも六本木でも新宿でも、「セレブの出現にオロオロする一般市民」の役を割り当てられているちまき26才(当時)でした。
だだだ大丈夫だ。
女にはまだ「○○の女」(正妻でなくても良い)という成り上がり手段があるじゃないか!!「ひとかどの人物」と交際すればいいハズ!!
そして私はその頃から、この「アキバ系セレブリティ」を書き溜め、今に至っています。
次回からの第三章が「よりディープなアキバの暗部」についてのお話です。
第二章があれね、ナディアでいうとこの「島編」よね!!(またアレなネタばっかり…)
ウメダ「ちまきさん飯くいにこーぜー。ココスいこうココス」
『いいっすよ』
ある日昼時。たまたま一緒になったウメダさんと食事に行くことにしました。
そしてファミレスで炸裂するウメダさんの鉄道トーク…とおもいきや、かっ込むように食事を済ませて彼は席を立ちました。
『ちょ…待って…そんな早く食べられない…』
ウメダ「ごめんねえ、近くのテーブルに因縁のあるやつが座っててさ…気づかれるとちょっと面倒かなと」
理由があるなら先に言ってくださいよ…
ウメダ「昔鉄道関係の集まりでいざこざがあった人で」
『Nゲージで殴りあいとかするんですか』
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ウメダ「いや、鉄道オタっていってもね、細分化されてるわけ。ジャンルとして古いっていうのもあるし。
みんながみんな模型好きなわけじゃない。僕も普通程度にしか好きじゃないな」

『心からどうでもいいです…』
ウメダ「単にスタンスの違いとかじゃなくてねぇ、同じ鉄道ファンとしてこれはどうか、みたいなこととか、あと集まりで知り合った女の子つけまわして怖がらせたりとか」
『それはちょっと気持ち悪い』
ウメダ「一回注意したらそれから何かと突っかかってくるようになってさぁ。
だから僕が女連れでいるところを見られたくなかったわけ。ゴメンネ、一応女の子だから」
(最後の一言が余計だ)
しかしウメダさんの話を聞くだに、「オタクであるのも楽じゃない」という現状が私にもわかってきました。
オタク的交友関係のなかで、ウメダさんは比較的、年長者に属します。
その分、厄介ごとが起こったらなんだかんだで間に立って気を揉まなきゃいけない。
そこら辺は結局、どんな世界だろうと変わりません。
ウメダ「最近、アキバ系っていうのが変に認知されてきて…本来渋谷や新宿に行くような人までこっちに来ちゃってるんだと思う。基本的にノリが全然ちがうから、やっぱりトラブルが多くてね…」
楽しくやるためのアキバ的活動の中で、それでも長く居ればいろんなしがらみも出てくるわけで。
ただただアキバで無駄金つかって毎日を面白おかしく生きていると、私の目からはそう見える人たち。
私は大変内弁慶なのでネットでは結構暴言吐きますが、現実では大変優しく控えめです(イヤイヤマジで)。
しかし今までのエピソードにしばしばあったように、同僚たちときたら全員それぞれ揃いも揃って失礼というか率直というか。ストレス無さそうでいいなあと思ってました。
でも、次第にみんながみんなの場所で、それぞれの問題にそれなりに悩みながら生きてるんだと明らかになっていったのです…
スギタさんに連れて行ってもらったコスプレイベント。タケイさんも興味があるというので、私とタケイさんは例の「痛車」で会場に直行。あーラクチン(もはや痛車の助手席に座ることなんか屁でもない私、たくましくなりましたね)。
もう一年以上アキバ生活をしてるので、コスプレなんか見慣れたもんです。
アキバの駅前に行きゃチラシ配ってるし。メイドさんより色が突飛なんで一瞬ぎょっとはしますけど。
(個人的には、一般人が普通の場所でコスプレするのは反対ですが…子供が見たら泣くでしょうあれ…)
会場でスギタさんと落ち合います。
スギタ「じゃあボク着替えてくるねー」
『はいはい、じゃあ本見てますね』
今じゃ普通に同人誌も見ます。本は買わないけど、動画で作ってあるものや効果音集(結構面白いのがある)は買ったりします。
…ん…でもこのイベントって本のみなのかな…それに18禁しかないみたい…ちぇ…
しかしスギタさん遅いな。ちょっと更衣室に行ってみようかな。
タケイ「あ、だめだよ。ここの更衣室女性は禁止だから」
『はあ?』
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『あばっ…あばばばば…』
もももものすごいボディラインのくっきり出る衣装です。それを堂々と着こなすスギタさん。
ブラが必要って言うのはこのせいかっ…!
タケイ「そう…至高の萌えがロボっ子だとしたら究極の萌え…それは女装っ子!ついていてこその完全体…!!」
『だから耳元で解説しないでくださいよっ』
タケイさんにその場で購入した同人誌を見せてもらったら、全部ついてました。ええ。おちんちん。
『…ついてるじゃないですか!』
タケイ「ご褒美です!」
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