アキバ系セレブリティ


きのこ 第一章・ゲーム開発

将来の夢・ゲームクリエーター

baki.gif

でも高校の時に「確率・数列」とかが破滅的にダメ(数学の中でもこれが一番ニガテだ。100点満点のテストで13点を取ったことがある)なことを自覚して、まぁ無理だろうなという結論に達していたんですが…
いろいろあってその後webデザインをするようになり(デザイナというよりはコーダーレベルですが)、FlashのAcrionScriptを触ってみて、あ、やっぱその手の素養がないとゲームプログラミングは無理だなぁと再確認。

それがいきなり「ゲームを作ってください」って言われても…
マツバラ「大丈夫、君がプログラム組むわけじゃないから」
タケイ「プログラムはボク」
ウメダ「サウンドです」

『それで私がグラフィックってことですか…』

四人で作るんですか。ゲーム。同人?

マツバラ「移植元は98、携帯アプリに完全移植をします」
『ああ、携帯ね…
あれでしょ?パズルゲームとかミニゲーム程度ですね?』
マツバラ「当時FDで12枚組みの、RPG要素のあるアドベンチャーシュミレーションゲームです」
…結構なボリュームじゃないですか。それを四人ってアンタ。
『グラフィック担当って私以外にもいるんですよね?ね?』
マツバラ「指導者は呼んであります」

携帯ならファミコンくらいのスペックだろうからなんとかなるだろ。

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(しつこい)
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きのこ 第一章・進化する携帯

解像度っていうのをデジカメやディスプレイのスペックとしてよく目にされると思います。
これは画面上に、どのくらいたくさんの情報を表示できるかを表すものです。
(光の点がいくつ並んでるか、だと思えばいいかな)
普段皆さんがお使いになってるディスプレイはだいたい800×600~1024×768くらいじゃないでしょうか。
私は一応グラフィック関連の職業なので、1280×1024のを使っていました。

携帯の解像度って最初(壁紙とかの機能が登場しだした時)はどれくらいだったと思いますか?
96×72
96.gif
↑こんだけ。PC上で見るとすごい小さく感じるでしょうが、画面そのものの大きさと解像度は正比例するわけじゃないです。今の感覚で当時の携帯画面を見ると、「ゲームウォッチみたいだなぁ」って感じる。
当時はまだ小さい液晶で解像度高いのってあまり普及してなかったんじゃないかと思います(カラー液晶自体が高かったんだと思う)。モノクロ機主流でした。

で、今の携帯は一応QVGA(240×320)というサイズで統一されつつあります。
QVGA.gif
↑こんだけ。PCで見ると「携帯より大きい」って見えると思いますが、今の携帯はそれだけ詳細な(高解像度)液晶を使っているので。(アプリゲームは上下をシステム表示用に空けてあるので、目いっぱい使うわけじゃないですが)
*追記
ちんたら書いてるうちにどんどん状況が変わってきた…今はQVGAが最低ラインで、縦が400のワイドQVGAとか倍のサイズのWQVGAとか、高価格モデルはもっと高解像度なのが大半です。


で、比較ですが
(えーとテレビが大きくても小さくても、ゲームから出せる解像度は同じです。テレビ自体のスペックに合わせて引き伸ばされてるって考えてください。)
FC/SFC
256x224
(FCは8*8のタイルで表現されているので、32×30のタイルが並んでいるかんじ)
PS
640x480
PS2
720x480


……
PSほどじゃなくてもSFC以上のグラフィックを要求されてるってこと????
ま、まぁ……ソース画像はあるんだから何とか……ね…?

(わかりやすくするためにかなり省略して説明していますが、なんか変だったら指摘していただけると助かります)
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きのこ 第一章・PC98の世界

なんか技術的な話が続くな…

98を触ったことがある人って今これを見ている人の中にどれくらいいるのでしょうか?
98っつってもwindows98じゃないですよ、イングラムでもないし。
10年か15年くらい「パソコン=98シリーズ」っていう時代があったのです。
88シリーズもあるんだけどさ。つまりNEC製のパソコンです。
(家庭用っつっても当時の価格で軽自動車買える位でしたが)

同時期に富士通FM系(ご存知FM-towns)とかシャープX系(熱狂的な信者が居るX68k)とかMSX(すいません、私はこれ触れたことが無いんで位置づけがよくわかんない)なんかがありましたが、シェア的には98/88系がダントツでした。

98とか88っていうのはPCゲームが花開いた最初の時代の主流機で、(今ほどPCゲーム=アダルト一色ではなかった)今も続編とかが出たりする「イース」とか「信長の野望」とか「同級生2」とか「piaキャロット」とか(最後の二本はアダルト)いろいろ出たんですよ、百花繚乱。
私は年齢的には98や88に思い出がある世代ではないのですが、七つ上の兄(今30代半ば)がいるので、結構タイトル名とかは覚えてます。個人的には「ソーサリアン」が好きだ。
小学生当時、みんながファミコンに沸いていた時代、私と兄は二人でPCでWizardryとかをやっていたのです。ふふふ。なんていうかハイグレードな兄妹だろ。今もって二人とも引きこもり気質の独身です。

で、今回そういう中で、比較的後期に出たゲームを携帯に移植することになったのです。
回ってきた素材CGを見て絶句。
16色で描いてある……orz
16.gif
たとえば遠くから見てこういう色は
16_2.gif
こういうタイルパターンになってるんですよ…(「補色」というのを使って、思いもつかないような色を表現しています。)
他にも「グラデーションが実は三色のタイルパターン」とか、拡大するとものすごいことになっています。
当時の技術力っていうか職人技ってすげぇよ…
http://tomato.sakuraweb.com/~hiropon/
「上手なタイルパターンの使い方」
http://tomato.sakuraweb.com/~hiropon/lecture/tiling.html
↑要するにこういう技術です。

別に原寸のサイズで使うなら、このまま16色でも十分美しいグラフィックなのですが、98→携帯だと画面のサイズはかなり小さくなりますし、縦横比も違います。
『やばい、これ単純に小さくしたらすごい変な色になってしまう…』
だ、大丈夫だ…指導してくれる人がくるって言ってたし…
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2007年04月30日 11:04| | コメント (5)

きのこ 第一章・地獄のOJT/マリア様を見てる

『大丈夫だ!指導の人がきてくれるって言ってたから!』
ってことできてくれました。私の親くらいの年齢の人(SFC時代に現役だった人なんだと思う)が。
二回だけ。

タイルパターンの消し方
指導「Photoshopでぼかせ」
RPGmapの組み方
指導「このエディタで16*16のチップを並べます」
『渡された素材のマップチップは32*32でできてるようなんですが…』
指導「携帯なのでPC画面より一画面の幅が狭いので、全体に縮小しよう。
ただイベントが起こる建物や木や遺跡などのオブジェクトは雰囲気を残すように」
『え……』
指導「臨機応変で頑張れ」

臨機応変。OJT。ASAP。
これらの言葉が頻出しだす→新人に構っていられる状況じゃない。

指導者が帰ってしまってから、一人で「どっ…どうしよう…」って内心オロオロしながら98の元ゲームを通してプレイしていました。
(でっ…でも私入社してまだ半年もたってないし…
これだけのボリュームのグラフィックを一人でやれってことは無いよね??)
ていうかそもそも私はゲームのグラフィッカーじゃないんですよ?
あくまで「普通のOLにちょっと毛が生えた」程度のグラフィック能力なんですよ?
殆ど「異世界に飛ばされた高校生に世界を救わせる」級じゃない?

ととととりあえずコーヒーでも飲もうかな…
席を立つとマツバラさんは既になんか作業を始めているらしく、高速でキーを叩いています。
完全ブラインドタッチです。スゲー。指が必要最低限の高さしか動かない。
ん?イヤホンでなんか音楽聞いてるのかな?

……彼はRealPlayerで動画を流し見しつつ作業をしていました。
ええ。「マリア様が見てる」を見てらっしゃいました。

アニメ見ながらコード組んでる。

(((( ;゚Д゚))))
お…おら…すげぇところにきちまっただ…生きて帰れる気がしねぇ…

後日、マツバラさんは飲みに行くと私に
「あらちまきさん、あなた、人生が曲がっていてよ?
とニヒルな微笑みを投げかけてくれました…

こ、これが…アキバ系の世界…

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きのこ 第一章・助手席は私

さてゲーム製作をしつつも私には通常通りの仕事もあります。
たまには取引先のお付き合いで見本市に行ったりもします。
見本市っていうのは「売り出される前の商品の展示」とか、「今主力の商品のご紹介」とか、どっちかっていうと本来は問屋さん(バイヤー)を対象としたイベントです。
「ゲームショー」とか「モーターショー」っていうのもほぼ同じです。
ビジネスデーと一般デーがあったりして、一般開放日はお金払えば入れます。その場合はどっちかっていうとエンタテイメント色が強くなります(土日に開催されるとますますそういう感じ)。
東京ビッグサイトとかは本来こういうことに使われる建物で、だからあんな広大なスペースがあるわけ。
ブックフェアとかギフトショーとかデザインフェスタとかいろいろあります。

んで、私は出展者側のお手伝いとして動員されることがよくあります。
たとえばイラストレーターさんですとかスポーツ用品輸入業者とか、私にとっての直接のクライアントがそういうのに参加する時のお手伝いです。
ぶっちゃけ遠いし面倒だけどこれも仕事です…

『あしたビッグサイト行きなんですよ…遠いしめんどくせえなぁ…』
タケイ「俺も近くにイベントで行くからのっけてってやろうか?」
やった。足確保。車ってラクだよね、私は絶対買わないけど。
(免許は持っています)
タケイ「じゃあ明日八時半にココ」
『ワーイ!』

当日、指定された場所で拾ってもらったんですが…

車高の低いスポーツカー。

それはいいんです…
イタ車登場
まさか20代独身女子、仕事で痛車に乗る日がくるなんてっ……

日曜日の秋葉原、観光客いっぱい。
めっちゃ指差されてます。写メール撮られまくりんぐです。
ごく普通の持てない系女子として、この状況でどんな顔をしていいかわかりませんでした…

しかし最近はアキバじゃ珍しくないので、素でたまに乗せてもらいます。(一年くらいで目が慣れた)
乗りごこちは悪くない。
観光客から写真撮影をお願いされたりする程度。タケイさんの愛車は白地にエロゲキャラとかロゴがスタイリッシュにデザインされているので、むしろ「地味だ」と感じるようになってきた。
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きのこ 第一章・ついカッとなってやった 今は後悔している

ちなみにこれら携帯ゲーム開発(移植だけど)は
通常の仕事に上乗せ
で回していかなければいけません。
(今思うと実は作業量自体は大したこと無い。とにかく要領よくやらないと滞るというだけ。
まぁ今じゃ慣れてきてアニメ見ながら作業できるようになりましたが)
頭の中に複数カレンダーを常にチェックしつつ優先度の高い物から片付ける。
村上春樹的ニヒルにいうとマジ「文化的雪かき」って感じです。

『えーとアレとコレは終わっててアレはまだ締め切りまで余裕があってコレは外注に指示を出してあるから二週間後に回収で今日やるべきはコレ』
…という状況で取引先から
「やっぱりアレやって。asapで」
とかいう電話が入る。キシャーーー!!
手帳とかサイボウズとかで管理してみたんですが、割り込みタスクが多いのであんまり役に立たず…
全体に私は”機転が利かない”というか、とっさの判断みたいなのが苦手です。マスターアップ近くなると全員カリカリしてきますし、突発タスクも増えてきます。(画像がいっこ足りないとか、容量の戦いとか)
段々いっぱいいっぱいになってきます。

mail.gif 件名:アイコン修正
「昼夜のアイコンで、昼の太陽のアイコンはあるけど夜の月のが無いからすぐ作ってください」

すぐかよ。まぁ黄色単色で三日月マークを作ればいいんだろ。
moon.gif

…小さいアイコンってかっこよく作るの難しいんですよ…
ドッターじゃないと美麗には作れない。月に見えない。
でもプログラム組み込みの都合上「すぐ作れ」と言われたものはすぐ打ち返さないとまずい。後で差し替えもできるだろう。でもこれで納得したと思われたらヤダなぁ。

mail.gif 件名:Re アイコン修正
『月のアイコン作りました。
でもどう見てもバナナです本当にありがとうございました。
まずけりゃ☆で作り直します』

華麗に小さくにちゃんねらな自分を主張しました。

mail.gif 件名:クオリティタカス
「迅速な対応ありがとうございました」
mail.gif 件名:うはおk
「これで問題ないでしょう」
mail.gif 件名:ちょっと通りますよ
「ml使って遊ばないように」by社長@海外

数分でこんだけ返ってきました。

クオリティ高い会社で嬉しいです…ギコハハハ
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きのこ 第一章・vsメモリ戦

とにかくザクザクと仕事は進んでいきます。だいぶマップチップとか慣れてきた。
しかしここでまた難問がっ…!

一通り必要な画像を作ったところで、マツバラさんが細かく使う位置に当てはめていったところ、そのままでは移植が困難だということがわかりました。
イベントで、全画面を豪華に使った演出が頻発するのが問題らしい。
PCと携帯の違いは、画面のサイズよりもとにかく「メモリ」の問題がハードルになります。
・キャッシュメモリ
・ワークメモリ
どちらも、かなり制限が掛けられます。「キャッシュ」というのがつまり「容量」で、「ワーク」が動作させるのに必要なパワーです。
一枚の大きな絵を次々に表示して、アニメを表現する。
PCでは簡単なことですが、携帯ではまず、全画面サイズの画像を何枚も連続して見せたら、描画にパワーを取られてしまい、動きがもっさりしてしまいます。それ以前に一回にアプリのための「一時的データ置き場」に置ける量は上限が決まっていて、それ全部を画像に使うわけにはいかないわけで…大体一枚が10kbとかあるんですよそのサイズでカラフルなのだと…
「減色」といって、使う色の数を切り落として行って容量を切り詰める方法もあります。元が16色データだからこれでどうだろう?と思いましたが、例のタイルのような表現を使ってグラデーションを表現してあるので、結局あんまり減らすと絵がザリザリに見えてしまいます(私はドッターではないし、全部を打ち直している時間的余裕も当然無い)。
タケイ「申し訳ないが、君には差分取りをしてもらうしかないようだ」
うっ……
つまり、一枚に統合されているパラパラアニメを「動いている要素」だけ最小で切り取って、容量を切り詰めるのです。ものっすごい面倒くさいし、1pxでもずれたらアウトです。すごい神経が疲れます。
他にも、表情が違う同じポーズのキャラの顔だけを切り抜く「表情差分」や衣装違いの「衣装差分」という作業もあります。(でもめんどくささはアニメ差分が一番)

しかしやってもやっても基準がクリアできない…(つまり一回の入れ替えポイントまでで基準値を下回れない。入れ替えが頻発すると、当然ユーザーのストレスが高まる。ゲームとしての完成度が低いとみなされる。パケット料金については、この時既にパケット無制限プランがそれなりに普及していたので気にしなかった)
しかもいちいちタケイさんのところに持っていってプログラムに組みこんでもらわないと、正しく差分が取れているか確認できないんです。

そうだ!!私にはFlashがあるじゃないか!!!
もとある連番の画像ファイルを一括で読み込む→プレビュー
『タケイさん、5と9と13は同じ画像です、一つでいけます』
『これアニメ9コマも無くても大丈夫です、こことこと抜いて5コマでやります』
タケイ「え?ちまきさんアニメーターかなんかやってた?」
ううん、にちゃんねるでFlash職人やってたお!
ウメダ「す、sugeeeee!!」
『へ…ヘヘヘ…』(ちょっと嬉しい)

その後、「特技:Flash」(業務レベルでは出来るほうではないのだが…あくまでOLの特技レベル)は差分取り以外にもアニメシーンのプレビューなどに役立ちました。

この仕事をやってて、web以外のほうがFlashって重宝されるんだな、と思った事件でした。
なんていうか、案外つぶしがきく技術なんですよ。
動画(AfterEffectやmotionといった類)は高画質できれいかもしれないけど、要求されるマシンスペックが高いし、ハードウェア的知識(これが私には特にハードルが高かった)も必要とされるし、機材も高いし、それに案外使わない。
でもFlashはFlash一本持ってれば、どこに行ってもだいたい作れる環境があるし、絵をかくこともできるし、QTからの書き出しを利用すれば動画にもできます。簡単な商品紹介ビデオとかなら十分コレで作れるんですよ。

21世紀オタージョのたしなみとして、Flashは是非ちょっとでもやっとくといいですよ。
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きのこ 第一章・悪夢の機種別対応

開発が大詰めになり、最後のバグ潰しに入りました。
マツバラ「画像タスクが終わったちまきさんは、端末検証センターに行って下さい。起動するかどうか・画像が正しく表示されるかだけでいいので、確認してください」
『はーい』

端末検証センター…
それは…恐ろしい…所でした…
そのキャリアで現状使われているであろう全ての端末が一部屋に揃っています。
部屋を借りられる時間は二時間。両手で携帯操作して頑張るしかneeee!!
(他の会社は数人で来ている様子)
私はもともと個人では携帯自体好きじゃない(就職するまでH'を愛用していた)ので、操作が遅い遅い。
とても一人では予定対応機種全部まで手が回らず…

『すいません…』
マツバラ「いや、ごめん説明がまずかったよ…
基本的に、まず発売時期の新しいやつからT系とかS系とかって、製造会社別に当たっていって」
タケイ「もー次取れるの二週間後なんだから…」
(予約制・人気のある時期は抽選になることも)

さて、なんとか開発したアプリがリリースされました。はぁ。やれやれ。

…と思ったのもつかの間、本当の地獄はむしろここから始まりました。
事務所に常駐するのは私。電話サポートを仰せ使いました。
『ハイ○○秋葉原事務所です』
「すいません、ゲームが動かないのですが…」
『はいそれじゃ、実際に操作しながら原因を調べますので、最初に起動するところから』
「…携帯電話で今喋ってるんですが…」
『……』

みなさん、携帯の不具合は固定電話から報告してくださると嬉しいな…
(本当はメールで問い合わせてもらうのが一番いい)
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きのこ マツバラさん(ディレクター)/メイド喫茶の鬼

多分一番常識人。まぁマリア様見ながら仕事したりはしてるけどでもきっと大丈夫。

秋葉原にわが社拠点が置かれることになったのは、多分この人が一番強く主張したんじゃないかと思います。一言でいって「異常なメイド喫茶好き」です。カバンに「メイドカフェのポイントカード専用カードホルダー」が入ってます。多分三桁入るやつ。アニメ見てるのも「アニメが好き」よりは「メイドさんのコスプレを楽しむための教養」としてみている感じ。
夏休みなど長期の休みは「全国メイドカフェめぐりの旅」に出る。大阪とか福岡にもある。今度はタイのに行きたいらしい。

その異常な熱心さは、実際にメイド喫茶に連れて行かれたときに実感しました。
ある日電気街でばったり。
マツバラ「あれ、どうしたの?」
『メディア買いに来たんです』
マツバラ「ああ、お使いね。
…そうだなぁ、せっかくだからお兄さんがお茶を一杯ご馳走してあげよう。端末センターのご褒美だ」
『ワーイ』(食べ物に釣られる)
当然?メイド喫茶に連れて行かれます。

『あれ、満席みたいですけど…』
マツバラ「大丈夫。
●●さん、相席してもらっていいかな?」
マツバラさんはさっさと自分の居場所を決めて、ノートPCを広げています。
『え…あの…』
マツバラ「紹介するわ。
この人○○のところの事務員。ちまきさん」
客「ああー、お世話になってます」
客「どうもどうも。あ、どうぞおかけになって」

……
…………
店にいたお客さんの半分くらいから優しく挨拶されました。
なんか、心の中で「デビュタント」っていう単語が…
彼の知り合いだと、相席でよければ、いつでもメイド喫茶に席があるってわけね…
どんだけ通いつめてるんだ…
(さすがにどの店でもってわけではないし、土日はダメなんだと思うけど…)

ちなみにわが社では、死んだらお互いに親兄弟などに見られないようコッソリ処分協定をお互いに結んでいるようです。
・エロゲー
・エロマンガ
・とりあえずチャネラーとしての数々
・ついでに「レア同人誌だけは○○にやる」

サカイ「ポイントカード…誰にあげようかな……」
経理のお姉さん「イヤいいです。要りません。っていうかお棺に入れてあげます」(にこやかに)
『……』(深く頷く)
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2007年05月16日 12:52| | コメント (3)

きのこ タケイさん(チーフプログラマ)/二次元の求道者

社長が「足りないものがあったら買うように」とASKULのカタログを手配してくれました。
アスクルってなんでもあるのね。

  |∧
  |Д゚*) < オハヨウちまきタン
  |⊂)

『ドア開けるときノックしてくださいよ…いきなり背後から声かけるのヤメレ』
そうこの男タケイ。チーフプログラマー。痛車オーナー。
タケイ「画像の指示をするからメモしてお」
グラフィックの私と一番緊密に連絡を取るメンバーです。

タケイ「なんだ、買い物か?」
『ああ、コピー紙とか頼もうかなと思って。アスクルってなんでもあるんですねぇ。
事務服とかありますよ。買おうかな』
タケイ「せ…制服かっ!?」
『一着あってもいいかもなぁー』
タケイ「萎え紐はっ!?萎え紐はゼヒ取り入れて欲しい!」
『な…ナエヒモ?』
タケイ「あと乳袋も君なら可能かもしれん。よし、ハリタマ神にデザインを依頼するんだ!」
『だからドコの神ですかそれは!』

やはり制服は止めておこう…

しかしこの人三次元で「変な服」(デザインがちょっと特殊な物)を見つけると容赦ない。

おにうなお洋服。ちょっとフォークロア風味。
タケイ「…な、なんだこれはっ!あれか、ガッチャマンかっ
『引っ張らないでくださいよっ』

お気に入りだったんですが、今はたんすの奥に封印されています。
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きのこ ウメダさん(サウンド)/薀蓄の王者

mail.gif社長
件名:買っておいて
来週一時帰国するんだけど、直したいものがあるのでコンデンサを三つ買っておいてね

コンデンサ…
コンデンサ?
それは何?(私はハードウェアにはとても疎い)

ガチャ
ウメダ「こんにちはっ」
『あ、丁度良かった…コンデンサってなんですか?』
ウメダ「コンデンサだって?アナタほどの人がそれを知らないとは」
アナタほどっていうか、普通の二十代女子は知らないと思います…
ウメダ「最近はキャパシタという呼び方も一般的になりつつあるんだけど…condenseというのがどういう意味かわかるかな?」
『コンデンス…ミルク?濃縮?』
ウメダ「そうだよ!溜めるとか凝縮するとか言う意味なんだ。この場合溜めるのは電気なんだね。
冬場にドアノブに触った瞬間”バチっ”ってなるよね?あれは人間の身体に電気が溜まってる状態になってるわけだけど、意図的に電気を溜めておこうとしたらどうしたらいいと思う?」
『…電池?』
ウメダ「そーう!あれは水溶液を使った化学的な蓄電だね。でもそれ以外のやり方もあるんだよー?
うんちゃらかんちゃら…」
エンドレスです。

『あの、聞き方変えます…
液晶モニタの電源が入らないという不具合を直す為に交換する部品”コンデンサ”を買いたい。
どういう形でどこでいくらくらいで売ってますか』
ウメダ「そうか、電源ならコンデンサの可能性が一番高いねぇ、もちろんそれは電源のみが原因だと…」
エンドレスです。もういいや別の人に聞こう…

ウメダ「おや?楽しい曲がかかってるねぇ」
2005年に一世を風靡?した「恋のマイヤヒ」。
あれですあれ、のまねこ。のまのまイェイ。

『まいやひーまいやふーまいやほーまいやはっはー』
ああ耳に残る…
楽しくFlashを見ていたところ
ウメダ「なんだっ全然なっとらん!」
『何がですが…』
ウメダ「一ミリも原詩のニュアンスが拾われてないじゃないか!」
『そりゃ空耳なんだから仕方ないですよ…ルーマニア語だそうですよ』
ウメダ「聞いたらわかる!」
『わかるのかよ!』

サウンドのウメダさんは「音楽」が好きだというより言語を含む「音そのもの」を偏愛するので、各国語(しかもマイナーなの好んで習得する)が趣味です。
ウメダ「英語と日本語とフランス語以外だと、韓国語とスペイン語とルーマニア語とエスペラント語とアーブ語」
『エスペラントは人工言語だしアーブ語はSFじゃないですか!』
ウメダ「…SFだとわかるとは、おぬしやるなっ」
SFもお好きなんですね。

ウメダ「…あ、でもいっこだけ原文ママな箇所があるね、この空耳?」
はぁ?どこですか?
ウメダ「”すごい肉”のとこ。英語で言ったらマッスル(筋肉)。
えーと日本語訳だと”ボクはとってもたくましいんだけど、君にはひどいこととかしないから”みたいなことを言ってる部分だ」

『一ミリも自慢できないトリビアです本当にありがとうございました』
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きのこ 第一章・見えちゃいけないものはファンタジー

どうにかこうにか16色からフルカラーへの変換のコツがつかめてきた。
(正確にはフルカラーから更に最大256色のgifに変換するが、携帯電話にはゲームボーイなどのゲーム機にある「カラーパレット」が無いので、手作業で残す色・抜く色を決めて色数を落としていく)

しかし作業が進むにつれて再び「時代の違い」が立ちはだかったのです!
タケイ「ねぇねえちまきたん。イベント絵が上からリテイクで戻ってきちゃったんで修正してくれる?」
『え?なんかまずかったですか?』
タケイ「乳首見えてる」

いや別にエッチなゲームでもエッチなイベントでもなく
「妖精が飛んでいる」というファンタジー的にはありがちなシーンの一枚絵です。
確かに妖精(幼女風)は透けるローブみたいなの着てるんで透けてはいますが…
タケイ「これは携帯的には見えたらいけないものなので。」
『移植ってことでできるだけ原画に書き足したくないんですけど』(私はグラフィックソフトの知識があるだけで絵は書けないと何度も…!)
タケイ「これはスー○ーパイ的処理だな。透けてないみたいに塗りつぶして」
『それくらいならできます』

さすがだぜ98。当時は二次元はロリが全盛期だったのと、ゲームのレイティング(年齢規制)がそんなに徹底してなかったのでこの程度の画像は普通にあるのです。
しかし改めてチェックすると出るわ出るわ…
『…これ全裸とかあるんですけど』
タケイ「これは…そうだなぁ水着着せて」
(結局描くのぉおおお!?)
必死にそれっぽく危険なエリアを隠す布を書き足していきます。
絵に自信が無いので結果的にかなり小さな布切れで誤魔化しましたが。

『できました…』
タケイ「うん」


……
タケイ「見えちゃいけないもの…うん、ファンタジーだな。」
『ファンタジー…』

それ以来倫理修正(要するに乳首消し)を社内では「ファンタジー消し」と言っています。
しかし更に落とし穴が!
当時小さな女の子が誘拐され殺される事件が相次いでいました。
タケイ「ごめん敵のグラフィック修正して欲しいんだけど」
『敵に乳首ありました?』(疲れているので意味不明)
タケイ「性的なやつじゃなくて時局柄はずした方がいいかなって話になった」
人さらいが子供をさらって袋に詰めているグラフィックでした。
タケイ「子供を消して、盗賊ってことにしよう」
『ハァ…』(消すだけならすぐできるからいいか…)
タケイ「つまりあれだね」
『なんですか?』
タケイ「見えてはいけないもの。それこそがファンタジーなんだな」
『よくわかんないから帰ってください』
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きのこ 第一章・補足 携帯コンテンツの倫理規制

携帯キャリアは性的表現や反社会表現に厳しいです(「萌え」「お色気」程度なら大丈夫…な場合もあるけど)。もちろん公式CP側が自主規制してる部分もありますが。
でも昔は「メルトモ」みたいなのを公式メニューに載せていた時代があったんですよ。出会いだかコミュニティっていうカテゴリメニューだったかな?
結局いろんな事件が起こって出会い系は一切載せなくなっちゃいましたが。 

そう私は時代の生き証人…まだ出会い系が公式にあった時代に既にネットベンチャー(渋谷にあった)に勤めていたのです!(途中で二年間仕事を辞めていた時代があるので…いまだに技術的にはイマイチですが…)
五人くらいいたアルバイトの中でダントツの「無知」だった私は新設のi-modeチームに回されちゃったのです。(戦力外に一から教えるのであれば、誰もやったことが無いことを覚えてもらうほうが良いであろうということらしい。同じ理由でFlashもそこで覚えた。)

そしてそこから
→携帯スパマー
→アダルトビデオストリーミングサイト
などを経て今にいたります。常にネットベンチャーの暗部というか掃き溜めのようなところでホソボソとやってきました。(だから自分が三年も公式を管理していたというのが結構オドロキだ。会社では最終形態が年齢制限ある仕事は一切やってない)

DoCoMoのi-modeが結果的に成功した理由は、「勝手サイト」といって公式CP以外のページ(普通のPC向けサイトでも形は崩れるけど文字とかは読める)が簡単に見られるということが大きかったと思います、が、そのせいで変な「出会い系」が野放しになったのも確かです。
というか実際に技術を開発した人はきっと「pcのhtmlができるだけ使えたほうが開発が楽だよね」とかそういう事情があったんじゃないかと思いますが。(それまではHDMLというモバイル規格が優勢だった。auや'Hの古いタイプにはHDML機があるが、現在はCHTMLもしくはモバイル用XHTML規格にほぼ移行している。)
現状「キッズケータイ」みたいな携帯や、プランによっては「公式以外は見られない」という設定にすることができる機種があります。PCブラウザのフィルタリングの強力なやつだと思えばよいでしょう。

勝手サイトが野放し(ていうかinternetだからね、取り締まりようがない)な分公式CPは公式として「全年齢向け」しか基本的には認可されません。公式CPにならないと課金モジュールを使った「マイメニュ登録」とか「情報量徴収代行」が利用できません。(もちろん公式じゃなくても料金を取るシステムはありますが、通信料とまとめて請求して回収してくれるサービスはありません。)

いまや「始めてのネットワーク端末」としてメジャーになってしまった携帯電話(もはや電話よりもデータ通信がメインだ)ですが、未成年の君が持っているそれは親の「無事におうちに帰ってきてね」の願いをこめた贈り物であって、遊ぶためのもんじゃないんだゾ!
ぐぐればエロでもグロでもいくらでも出てきちゃうわけですが、自分にとって安全かつ有効な情報(”抜く”ための情報を安全に手に入れるのは、PC初心者では難しい場合もあるよね。それも含めてです)を選択できるときまでは、管理されてても仕方ないと思います。

最近うちの兄(30代ドクヲ)がパケ死しましたけどね、ええ。六万円。
ネット使ったこと無い人で、最近になってネットカフェで使い始めて「やばいタノシス」って携帯で同じ感じでやっちゃったらしい。2Gで…
機種変してパケホ入りなさいよ…兄さん…
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きのこ 第一章・初めてのコミケ

さて、ようやく携帯アプリゲームの仕事も軌道に乗り、私の作業は一段落しました。
(移植なので、グラフィックは先に出揃ってないと作業が滞る)。
しかし既に続編が製作される予定が発表されていたので、その指示を待っていました。
いや、"ゲームの"仕事が一段落しただけで、それ以外の仕事は普通にあるんですけどね。
この分だと夏休み取れそうだなあと秘かに予測していました。
折りよく社長が一時帰国するというので、盆休みをお願いしました。
社長「え!ごめん…うちの会社にいる限りは盆と正月は休めないと思って欲しいんだぁ…
そういう職場だからさぁ…勿論別の時に最大限とっていいから」
ショボーン。でも五月のGWは10日位休ませてもらったから、仕方ないか…
社長「8/15までの一週間は、必ず空けておいて。終わったらいくらでも休んでいいから」
『えー…』
社長「そのために僕帰ってきたんだから!!コミケだから!!


……
…………
はぁ?
『同人誌売るんですか?』
社長「そう。君は売り子要員。仕事扱いだから、代休はあとでいくらでもあげる。交通費その他は出す」
『それこそあの人たちに行かせりゃいいじゃないですか…』
三人「僕たちもコミケは忙しい!」

こ…こいつらは……っ……
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きのこ 第一章・初めてのコミケ2 プリンタはみんなの財産です

さてコミケの三日くらい前になると、自宅周りの商店なんかは
「お盆休み」の張り紙がゾクゾクと出ています。
なんか寂しくなってきました。どうせ休みでも家で酒飲んで寝てるだけなんだけどさぁ。
取り残された気分っていうか…


しかし事務所にいったら寂しいどころじゃありませんでした。
ウメダ「わーんちまきさん」
『なんでこの時間にみんないるんですか』
(普通は午前中に私以外が事務所にいるなんてありえない)
タケイ「ウメダがプリンタ紙詰まりさせたあぁあ」
…うん…みんな事務員じゃないから、リースのコピー機や大型プリンタの扱いにそんなに詳しくないんですね…
タケイ「次俺の番なのに」
ウメダ「なんだよまだデータ出来て無いじゃん!」
タケイ「大○商会がお盆休みで、サービスマン盆明けにしか来ないんだって」
『紙詰まりくらい直してあげますよ…』
なんか、厚めの特殊紙を刷ろうとして詰まらせてしまった様子。
(普段は私がPCハードウェアを直してもらう立場だが、コピー機系の扱いは慣れの問題で私が一番マシ)
『でも私用でこんないっぱい紙使って、社長は知ってるんですか?
このトナーってすごい高いんですからね?』
ウメダ「うん。これも福利厚生の一部なの」
タケイ「それよりちまきさん、epsってなにで開けるの?word?」
会社全体で同人誌を奨励してるってことなんですか…
『…epsはillusutratorかphotoshopで開けます。印刷ならイラレのほうじゃないですか?』
ウメダ「ねえここにInDesignインストールしてあるマシン無い?」
(インデザイン=業務用ハイエンドの、ページ物をレイアウトする為のアプリケーション)
『あるわけ無いです。私は印刷は専門外です』

ちょっと気になって聞いてみました。
『で、何を刷ってるんですか?』
タケイ「”僕の考えたすごい○○タン”っていうエロ同人」
ウメダ「鉄道CD”JR東海の発着音・ピアノソロシリーズ3”のインデックスカード」
『……マツバラさんは?』
ウメダ「メイドさんの写真集買うから、朝一の列に並ぶって言ってた」
別に出さなくても、買いはするわけね…
ちなみに、トナー類の在庫管理も私がしてるのですが、毎年夏と冬「だけ」超大量に消費するので、出入の業者さんに不審な顔をされました。
『あっ、あのですね、年二回だけイベントに出るんで、そのカタログなんです!』
(我ながら苦しい言い訳)
業者さん「はあ…そうですか…」

しかし次の機会に、その業者さんは新しいコピー機リースのカタログを持ってきました。
業者さん「これがねー、すっごいオススメなんです!二色で出力できて、モノクロとほぼ同じコストなんですね。チラシとかモノクロに比べると華やかだし、カラーほど高くないし。
ここらへんのメイド喫茶さんはみんなこのタイプ入れてますよ!

違うんです、違うんですっ…
(確かに書き入れ時は重なるのだが…)
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きのこ 第一章・初めてのコミケ3 地獄絵図

売り子っていっても、要するにたまに来る人に本売るくらいでヒマだろ。
コンビニバイトよりラクだろ。

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社長が書いた本、ではなく「地方に住んでいる社長のお友達」の変わりに、イベント出展(企業じゃないから出展はおかしいか…なんていうの?サークル参加?)して売るということだったんですが
搬入される数が既に尋常じゃない…

『え、50冊とか100冊じゃないの?』
タケイさんのコピー本は20冊程度。ウメダさんのCDだって50枚くらいです。
社長「このほかに、書店卸もあるから」
『ひ…ひぃいいいい』
社長「オマエは机から出るな。とにかくお金貰って本を渡すことのみに集中しろ。
おつり銀行で崩してきたから」
もももものすごい量の500円玉…!!(本は一冊500円)
実際、会場が始まった途端、ものすごいことが起こりました。

ダッシュで人が…人が……
社長が鬼のように仕切り整列させます。しかしあっという間に人が溢れます。ととととにかく早く人をさばかなきゃ。
私と売り子さん(もう一人、イベント慣れした人が着ていた)とで二列で販売しますが、私のほうが明らかに処理スピードが遅い…
人数の様子を見て売り子さんと社長が二言三言会話をしています。
社長「販売制限かける。一人3冊まで」
『えっ、あっ、ハイ』
10冊とか纏め買いする人対策のようです。しかし、必要な人は結局もう一回並んで買ってるようです。
じ…地獄だ…(これは夏のコミケですから、とにかくむし暑い)一体…これは…

しかし更なる悲劇が。
その年のコミケってさ…
雨だったんですよ…結構強い雨…
私ね、仕事扱いだからってブラウス着てたんですよね…半袖の華やかな…
でも本が濡れたら売り物にならなくなるので、できるだけ身体でブロック。
蒸し暑いけど寒い…
寒いし、濡れるし、散々でした…

売り子としてはイマイチだったためか、次の回からは私は「在庫の宅急便受け取り」とか「忘れ物があったら会場まで届けに行く(当然迷子になった)」そういうバックアップ仕事に回されています。

しかしとにかく、私が8/15生まれじゃなかったら、きっとここまでコミケを呪うことは無かったでしょう。
この誕生日ってあんまりいいオモイデがない…終戦記念日…
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きのこ 第一章・初めてのコミケ・後日譚

お盆明けにまとめて休みをもらい、とりあえずコミケは終わったからもういいんだ…と気分を立て直して仕事をしようと決意しました。

社長
mail.gif件名:荷物受け取ってね
在庫の分と、書店卸の分が20箱くらいくるから、宅配便受け取ってね。
そのあととらのあなとメッセサンオーとあきばお~とホワイトキャンバスに台車で指示した分を運んでいて伝票をもらってきて。

…うん…
同人が「商業流通に乗らない何か」だなんて思ってごめんなさい…
いっそ商業より金額がでかいわ…(年二回だけど)
社長の友達って何者なの?ねぇ。(結局一回も顔を見たことが無い)
謎の同人作家…

超大量の段ボール箱をそれぞれ指示された同人ショップにもって行きます。
近いのでわざわざ宅配便を頼むほどでもないかな、ということで3箱くらいなら私が台車でゴロゴロ運んでいきます。
『すみません、お電話が行ってると思うんですけど、サークル●●の使いのものです』
店員さん「あーお疲れ様です」
店内から先は「いいですよー」って運んでくれました。ご褒美に缶のお茶もらったり。(同人ショップのお兄さんたちはとても感じがいい。親切。)
なんとか事務所内から「コミケの残り香」を一掃することができたぞ!

撤収に使った段ボール箱とかも全部潰して、来週の資源ごみの日に出そう。
と、事務所の扉に潰した板状ダンボールをたてかけておいたら……

バタン

『あ、あれっ…!?』
開きません。
<図解・外開きの扉にダンボールがつっかえ棒になっている>
『ひ…ひぇええええええ』
押したりしてみますがびくともしません。
思いっきりドアに体当たりしたら多分ドア自体が壊れます。(私は結構自重がある)
一時間くらいいろいろやりましたが、諦めてみんなに電話かけまくって救出しに来てもらいました。

ガチャ
マツバラ「おーい大丈夫か」
『ぐすん…ちょっと怖かったです…』
タケイ「ドジっこだ!」
ウメダ「ドジっ子だね!!」
マツバラ「いい属性だ」

ドジっこって言ったらかわいいけど、粗忽なだけじゃあ…


きのこ 第一章・グラフィッカーにオマカセ

…というわけでなし崩しに社内で「グラフィックの専門家」になった私。
多分みんなのプロフェッショナルぶりに比べたら多分たいしたこと無いんだけどね、実は…

マツバラ「ちまきさん、個人的に質問があるんだけどいいかな?」
『なんですか?』(頼むから私が答えられるレベルの質問であってくれっ…!)
マツバラ「別のとこでやってるモバイルページのFlashなんだけど、画面が真っ赤になって何も表示されない」
『メモリーエラーってやつです。キャッシュじゃなくて描画のメモリが足らない。多分すごい高画質なjpgとかpngぶっこんで表示させてるんじゃないですか?』(あー良かった…答えられる…)
マツバラ「あー、多分それだな。デザイナーさん普段はPC用のサイトしか作らない人だから。派手なんだけど重いんだよね…」
『ただの飾りならgifアニメで十分だと思いますよ』

ウメダ「ねぇねえちまきさん!あのねーこの鉄道の写真をね、一枚に復元したいんだけど」
雑誌、見開きの大きな写真です。つまり閉じ目のところが、普通にスキャンするときれいに出ない。
『こういう印刷だったら、多分真ん中は微妙に重なる感じで印刷してあると思うんで、本をばらしてページを平面にしてスキャンすればいけるんじゃないかな』
ウメダ「ちまきさんのバカバカマ○コ!!こんな貴重な雑誌解体しろだなんて…」
『…じゃあ諦めろ』

タケイ「ちまタン!質問があるんだがいいか!」
『よくなくてもあんたらお構いなしでしょうが…』
タケイ「抱き枕を購入したんだが使い方がわからない」


……
タケイさんは「うつ伏せ寝」なんだそうです…
『普通のまくらとして使ったらどうですか』
タケイ「俺枕が変わると寝れなくてさぁ」
『…抱きついて寝る』
タケイ「それが正しいのはわかってるんだよ!」
『…飾っておく』
タケイ「それじゃ真の勇者じゃないじゃないか!!俺は真のダキマクラーとして独り立ちしたいんだ!」
『ああもううるせえなぁ、あんたのイタ車に乗せとけよ!!』(ヤヤギレ)

タケイ「…ちまきタンて意外と頭いいな…」

それ以来抱き枕を乗せて峠を攻めにいったりしてるみたいです…

(彼の名誉の為に一応断っておきますが、タケイさんはけしてデブキモオタではないです。よくいるSEにしか見えません。人望はむしろあるほうだと思う)


きのこ 【インターミッション】こんな正月があって許されるのか

さて2005年1月4日。私は仕事始めです。
他の人たちはフリーランサーだから、いつから始めてもいいんですが(その代わり終わらないと大晦日だろうが元旦だろうが関係ない)、私は電話などでユーザーサポートがあるため、普通に出勤しなきゃいけないのです。
新春の秋葉原は、冬休みの観光客が目立ちます。はぁ。

きっとさ、普通の会社の事務員で、未婚の女性はさぁ…
振袖着て「お年始」とかするんだろうなあ。
「よーしパパ(課長とか部長)新年会しちゃうぞー」とかって。
(私はここ以外で社員として勤めたことはありませんので、サラリーマンライフの知識は”東海林さだお”とか”美味しんぼ”から得ています)

あれ、窓に人影が映ってる…
誰かいるのかな?

ガチャ

エロゲの等身大popでした。

即電話。タケイさんに。
『なに考えてるんですか!!心臓が止まるかと思いましたよ!!』
タケイ「だって親が年末年始に来ちゃって」
『押入れにでもしまっといてくださいよ』
タケイ「うちのおかんを甘く見るな、家に置いといたら絶対見つかる。エロゲはともかくあれはまずい。抱き枕とかの比じゃない。畳んで収納できないし」
『じゃあなんで私の椅子の横に立たすんですか』
タケイ「…それはほら、正月から寂しくないように。ね?」

『お気遣いありがとうございました、どう見てもイヤガラセです…』

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